私たちは日々の多くの行動を一つ一つ意識することなく、何気なく習慣的に行なっています。思考も同様に、多くの場合、それぞれの物事について深く考えることなく、ある程度自分の決まったパターンに従って思考しています。これらの習慣や思考パターンは、家庭や社会に存在する慣習を学んだり、特定の動作や思考を繰り返し行ったりすることを通して、潜在意識の中に形作られていきます。
これは脳がエネルギーを節約し、効率的に働けるようにするための大切な仕組みである一方で、自分や周りにとってあまり好ましくない習慣やパターンを身につけていることも少なくありません。例えば、爪かみなどの癖、健康的でない食生活、夜更かしなどの生活パターン、デジタル機器依存、ネガティブ思考など・・・。
これらの一つ一つは小さなことかもしれませんが、ある意味、とても強力であり、私たちを支配していると言っても過言ではありません。なぜなら、こういったパターンは、私たちの意思の力が働く前に、自動的に言動や感情をコントロールするからです。
ヒプノセラピーは、潜在意識に定着したネガティブな習慣やパターンを自分にとってより好ましいものに変える手段として有効であることが知られています。意思の力ではなかなか変えるのが難しい習慣も、深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることによってポジティブな変化を起こしやすくなります。