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第四十八回 退行催眠とは?(2)

1/3/2020

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* サンフランシスコ・ベイエリアの情報誌、J-Weeklyに毎月連載しているコラムです。

前回のコラムでは、退行催眠(深いリラックス状態で、現在抱えている問題に関係のある過去の記憶の場面に戻るセラピー)をどのような流れで行うのかについてお話しました。今回は、なぜ過去の記憶に戻ることに意味があるのか、そのメリットについてお話しします。
 
➀問題の原因が分かる
なぜそういった問題を抱えるようになったのかが不明な場合は特に、セッションの中で問題に関係のある過去の場面が出てくると因果関係が分かり、なるほど、と腑に落ちる感じがあります。それだけでも問題解決や癒しにつながることが少なくありません。
 
②感情を解放できる
過去の出来事が起こった時に感じたネガティブな感情(恐怖心、怒り、悲しみ、罪悪感、不安、屈辱、無力感、孤独感など)がその場、もしくはその後で発散/解消できていなかった場合、現在まで心の中に残り、長く続く苦しみの原因になっている可能性があります。
 
セラピーの中で、その時に感じた強い思いを言葉や体で表現する(言えずにいたことを声に出して言う、怒りの感情をクッションを叩いたりして発散するなど)と心がすっきり軽くなります。そしてそれ以上その感情によって苦しめられることが少なくなります。
 
③過去の出来事を「終わったこと」にできる
過去を引きずってしまうのは、自分の中でその出来事に決着がついておらず、今でも無意識のうちにネガティブな感情やパターンが呼び起こされてしまうからです。過去に起こった出来事そのものを変えることはできませんが、セッションにおける因果関係の理解や感情の解放を通して、その過去を「現在も自分を苦しめ続けるもの」ではなく「過去の出来事の一つ」として見られるようになると、ネガティブな感情や思い込みに囚われる必要がなくなり、すっきりとした気持ちで前に進んでいくことができるようになります。

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第四十六回 トラウマについて(2)トラウマとは?

11/8/2019

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ヒプノセラピー(深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることで目標達成や問題解決を目指すセラピー)のクライアントさんが抱える悩みで多いのが、過去のトラウマです。
 
前回はどのようにしてトラウマが残るのか、そのメカニズムについてお話しました。今回はトラウマを軽減する方法をご紹介します。
 
➀過去の記憶に戻る。トラウマの原因となる出来事が起こった時の記憶に戻り、その時に感じた強い思い(恐怖心、怒り、悲しみ、罪悪感、不安、屈辱、無力感、孤独感など)を言葉や体で表現することによって解放します。また、その時の状況を新しい観点で分析し「今後同じことが起きる可能性は限りなく低いし、起こったとしても今の自分は違った方法で対処できる」ことを潜在意識のレベルで理解していきます。
 
②イメージ法を使う。トラウマのきっかけを「過去の既に終わった出来事」と捉えることができるようにイメージします。例えば、自分が過去の出来事のビデオを見ているところを想像し、さらにそれを早送りしたり巻き戻ししたりするイメージをすることで、記憶の性質を変化させます。➀のように過去の記憶を具体的に思い出す必要がないため、比較的取り組みやすい方法です。
 
③EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)ネガティブな記憶を思い浮かべながら、セラピストの指の動きを目で追い、左右や上下に動かすことで、脳による情報の処理を促します。なぜ効果があるのかは正確には分かっていませんが、眼球の動きがきっかけとなり、脳の中でレム睡眠の時と似たような情報整理が行われるためと考えられています。
 
3つの方法に共通しているのが、出来事を「過去のこと」として捉えられるようになることです。過去に起きたこと自体は変わりませんが、その出来事が現在の生活に与える苦しみの軽減が期待できますので、トラウマのお悩みがある方はぜひご相談ください。
 

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第四十五回 トラウマについて(1)トラウマとは?

10/4/2019

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 ヒプノセラピー(深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることで目標達成や問題解決を目指すセラピー)のクライアントさんが抱える悩みで多いのが、過去のトラウマです。
 
トラウマは、精神的に大きな衝撃を与えるような出来事がきっかけとなり、時間が経っても後遺症のように影響が残ることで、心的外傷と訳されます。もともと、戦場から帰還した兵士や犯罪被害者などの深刻なケースで注目されたトラウマですが、命を脅かされるようなケースでなくても、日常生活に影響を与えるような過去の体験を持つ人は少なくありません。例えば、学校でいじめを受けたことがトラウマとなって人間関係に不安を抱きやすい、といった場合です。
 
後々までトラウマとして残る経験と、トラウマにはならないネガティブな経験とでは何が違うのでしょうか?通常、私たちは悪いことがあったとしても、その経験を自分なりに解釈し、処理することができます。例えば人前での発表で失敗してしまった時でも「失敗は誰でもある。今回は準備不足だったから次回は練習をしよう。」というふうに受け止め、先に進むことができればトラウマにはなりません。一方で、その場面において極度のストレス、ショックや恐怖心を感じた場合、脳の処理能力がうまく働かなくなります(子供の場合は特に)。さらにストレスホルモンの働きによってその出来事が強く脳の扁桃体に記憶され、トラウマとして残ることになります。
 
脳が出来事を「終わったこと」として処理できないと、時間が経っても恐怖心がなくならず、何かのきっかけで突然記憶が蘇ってくる、夢に出てくる、といったことが起こり、その際には心理的苦痛や身体的反応も伴います。こういったトラウマが原因で様々な心身や人間関係に問題を抱えるケースは珍しくありません。
 
次回はトラウマを軽減する方法についてお話したいと思います。
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第十三回 ヒプノセラピーの用途 (11) トラウマの解消

8/31/2016

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深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることで目標達成や問題解決を目指すヒプノセラピーには、本当に様々な用途があります。数回にわたり、代表的な例をご紹介していきたいと思います。今回ご紹介するのはトラウマの解消です。

トラウマは、精神的に大きな衝撃を与えるような出来事がきっかけとなり、時間が経っても後遺症のように影響が残ることで、心的外傷と訳されます。例えば、学校でいじめを受けたことがトラウマとなって人間関係に不安を抱きやすい、といった場合です。

最近日本で話題のアドラー心理学では、興味深いことにトラウマの存在を否定しています。「トラウマなど存在しない」というのは極端な言い方ですが、「過去に何があったとしても、過去の出来事への解釈を変えることで、幸せになることが可能である」という意味においては希望のメッセージと受け取ることができるでしょう。

ただ、「解釈を変えればよい」と分かっていても意思の力(顕在意識)だけで変化を起こすのは難しい場合もあります。過去の記憶やつらい感情はもっと心の奥深く、潜在意識の中に存在するからです。

ヒプノセラピーではトラウマの原因となる出来事が起こった時の記憶に戻り、その時に感じた強いネガティブな思い(恐怖心、怒り、悲しみ、罪悪感、不安、屈辱、無力感、孤独感など)を言葉や体で表現することによって解放できるようにします。また、その時の状況を現在の自分の観点で分析し、「同じことが起きる可能性は限りなく低いし、起こったとしても今の自分は違った方法で対処できる」ことを潜在意識のレベルで理解していきます。それによって、過去の出来事そのものは変わらなくても、その出来事が現在の生活に与える影響を軽減することができます。

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第八回 ヒプノセラピーの用途 (6) 恐怖症の緩和

2/29/2016

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深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることで目標達成や問題解決を目指すヒプノセラピーには、実に様々な用途があります。数回にわたり、代表的な例をご紹介していきたいと思います。

今回ご紹介するのは恐怖症の緩和です。

恐怖症には高所恐怖症、閉所恐怖症など、いろいろなものがありますが、頭ではそれほど恐れる必要はないことが分かっていても、恐怖心をなくすのは簡単ではありません。何故なら、恐怖心や、それを引き起こす原因は潜在意識の中にあるからです。そこでよく使われるのが、潜在意識にアクセスすることのできる催眠療法です。

恐怖症へのアプローチはいくつかありますが、Desensitizationと呼ばれるプロセスがよく行われます。恐怖症を持つと、普通の人には何でもないような場面にも過敏に反応して恐怖心を感じてしまいますが、催眠でイメージ法とリラクゼーションを取り入れることによって、そういった反応を少しずつ緩和していくことができます。

また、恐怖症の多くは、過去の体験(特に自分で状況をコントロールできなかった子供時代の経験)が元になって起こります。自分の恐怖体験はもちろん、周りの人が体験したことや、テレビで見たことでさえ、きっかけになることがあります。催眠のセッションの中で、原因となる場面に戻り、起こったことを客観的に理解してその時感じた強い感情を解放することで、恐怖症を緩和、解決できることがよくあります。

もちろん過去に起こった出来事そのものを変えることはできませんが、意識の深いレベルにおける理解や感情の解放を通して、その過去を「現在も自分を苦しめ続けるもの」としてではなく、「過去の出来事の一つ」として見ることができるようになるのです。そして、大人になった今、常識の範囲で危険を避けながら普通に生活していれば、恐れていることが現実に起こる確率は限りなく低く、安全であることを実感できるようになります。
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    Natsumi nakamura

    A.C.H.E. 認定ヒプノセラピスト

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