そもそもなぜ潜在意識に働きかけることが目標達成や問題解決につながるでしょうか?顕在意識は論理的な思考や判断を行う部分であるのに対し、潜在意識は、感情、記憶、信念、直感、習慣、想像、体の機能のコントロールなどをつかさどる部分です。
私たちが抱える多くの問題は、顕在意識と潜在意識の食い違いがあるために起こっています。例えば、心からやりがいを感じることに一生懸命取り組んでいる時というのは顕在意識と潜在意識が一致している状態なので、調子もよく、本来の力が発揮されます。それに対して、顕在意識で「頑張らなければ」と思いながらも潜在意識で「頑張りたくない」と思っている時というのは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるのと同じで、これを長期間続けているとストレスや体の不調など、様々な問題が生じてきます。
そのような場合に大切なのは、なぜ潜在意識で「頑張りたくない」と思っているかを理解することです。本当は別にやりたいことがあるのかもしれませんし、働きすぎへの警告サインかもしれません。過去の経験が関係していることもあれば、新しいことを始めることへの不安が原因となっていることもあります。自分は成功すべきではない、と思っていることも珍しくありません。
私たちは普段、顕在意識が優位の状態で生活しているので、本当の心の声になかなか気付きませんが、催眠のセッションで深くリラックスすると、脳波はゆっくりに、顕在意識は静かになっていきます。その状態で質問をしていくと潜在意識からの答えを得ることができるので、それをもとに顕在意識と潜在意識の間で折り合いをつけていくことができ、問題解決につながっていくのです。