逆に、心に余裕がある時は、問題が起こっても冷静に対処でき、気持ちの切り替えもうまくできます。新しいことにチャレンジするなど、様々なことを楽しむこともでき、周りの人との関係もスムーズになります。
誰しも、忙しい時や大変な出来事があった時など、一時的に心に余裕がなくなることはありますが、そういった状況がかなり頻繁あったり、長期間に渡って続いたりする場合は、対策が必要かもしれません。
まずは最初のステップとして、「自分がどんな時に心の余裕がなくなりがちになるのか」その傾向を知っておくことが大切です。一般的によくある要因を挙げてみます。
①時間に遅れそう、終わらせるべき仕事が終わっていない、といったように、時間に追われている時。「間に合わせること」にフォーカスし過ぎて他のことへ気が回らなくなる。
②疲れている時や睡眠不足の時。気力そのものが低下している。
③経済的なことや人間関係などについての不安や心配事、ストレスがある時。不安ばかりに意識が向いてしまい、周りのことを考えられなくなる。心配事で気力を消耗してしまう。
④完璧主義やネガティブな思考パターンで自分を追い込みがちな場合。柔軟な考え方ができなかったり、自己肯定感が低く、なかなか自分で自分を認めてあげられなかったりすると、心に余裕がなくなる状況に陥りやすくなる。
いかがでしょうか?ご自分がどの要因に当てはまりやすいか、ぜひ考えてみていただければと思います。そして生活の中で「心に余裕がなくなっているな」と感じたら、どの要因が関係しているのか、分析してみてください。それだけでも視野が広がり、少し余裕がでてきます。
次回のコラムでは引き続き、心に余裕を持つための対策についてお話したいと思います。