ヒプノセラピーには、病気など身体の問題を解決するのにも効果を発揮します(もちろんヒプノセラピーは医療に置き換わるものではなく、適切な治療や健康的な生活が病気の治癒に重要なのは言うまでもありませんが、それらと組み合わせることで効果が期待できます)。
私たちの感情は体の中に何らかの変化を起こします。例えば、私たちは意識して心拍のスピードをコントロールすることはできませんが、怒りや不安を抱くと心拍は速くなり、リラックスしている時にはゆっくりになります。感情によって分泌されるホルモンも異なってきます。潜在意識は感情をつかさどる領域であり、同時に自律神経を通じて体の様々な機能を調整する部分でもあるのです。
ストレスが多くの病気の原因や、悪化の要因になるのはよく知られていますが、心の在り方が病気を引き起こすのであれば、心の在り方を変えることで病気を癒せる可能性もあるということです。
病気は私たちに「変わる必要がある」ことを伝えてくれるメッセージであると言われます。ヒプノセラピーのセッションで病気の原因や対処法を聞いてみると、多くの場合、クライアントご自身の心の中から答えが出てきます。このような形で病気の意味を理解することは、不安の軽減や、前向きな姿勢につながります。
また、イメージ法も効果的です。体が治癒していくところや、治療や薬の効果が最大限に発揮されているところを何度もイメージすることで、体に本来備わる治癒力のアップが期待できます。