​第十七回 ヒプノセラピーの用途 (15) ストレス解消

深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることで目標達成や問題解決を目指すヒプノセラピーには様々な用途がありますが、今回ご紹介するのはストレスの解消です。

私たちは誰でも、生きていく上で様々なストレスを抱えています。ストレスをすべてなくすことは不可能ですし、その必要もありませんが、長期間、強いストレスを受け続けると様々な体の不調やうつなどの症状につながることも少なくありません。そういった症状が出る前に対策をすることがとても大切です。

ヒプノセラピーによるストレス解消には様々な方法があります。例えばストレスを溜めがちな性格の場合、「ストレスを溜める自分」と「ストレス解消したい自分」の間で対話をすることで具体的な解決策を導き出すことができます。また、習慣や人間関係についてなどの課題がある場合はそれらを改善するためのセラピーを行います。

特定の問題があるというより、日ごろのストレスを解消したいという場合にはイメージ法を用います。心地よくリラックスしながらイメージをしていくことで、溜め込んでいたストレスを解き放ち、疲れた心を癒すことができます。セッションではご自分でできるイメージ法のテクニックもお伝えし、サインを感じたらその都度、自己メンテを行うことをお勧めしています。

過去15回にわたり、代表的なヒプノセラピーの用途として「痛みの軽減、自尊心や自己評価の向上、 禁煙、 目標の達成、 ダイエット、恐怖症の緩和、不眠症の改善、人間関係の改善、パフォーマンス向上、病気の治療、トラウマの解消、夢の理解、退行催眠、グリーフ・セラピー、ストレス解消」をご紹介してきました。このテーマはいったん終わりにし、2017年からは潜在意識や催眠療法について様々なトピックを取り上げていきたいと思います。

皆様、どうぞよい年末年始をお過ごしください