前回のコラムでは、なぜ心の余裕がなくなるのか、一般的な要因についてお話しました(①時間の制約、②疲れや睡眠不足、③不安やストレス、④完璧主義やネガティブな思考パターンなど)。自分がどのような要因で心に余裕がなくなりがちなのかを把握し、そういった要因を減らしていくことがまず大事なステップです。
また、「今、どのくらい心に余裕があるのか」をこまめにチェックすることにも効果があります。例えば、心のスペースが100だとして、50くらいの余裕があれば青信号、30くらいだと黄色信号、10以下だと赤信号、としておくと、黄色信号や赤信号の場合、ストレス度の高い仕事は後回しにして休憩を取る、人との不必要な議論を避ける、などの対策を取ることができます。日常的に黄色信号や赤信号の状態が続いている場合は、もっと根本的な変化が必要かもしれません。
心の余裕がなくなっている時には、メンタルパワーが何に費やされているのかを考えてみましょう。もし、あれもこれもやらなきゃ、と気が急いている時は、紙に書き出して優先順位を付けると、落ち着いて一つ一つの作業に向き合うことができるようになります。不安が心に渦巻いている時も、紙に書き出し、今この瞬間にどうしても考えなければならないこと以外は脇に置いておくようにすると、心に余裕ができます。
イメージ法もお勧めです。深呼吸をしながら、心のスペースがどんどん広がっていくところを想像します。そよ風が吹いてくる感じや、青空までつながっていくところなど、ご自分の好きなように自由にイメージしてみてください。
*6月から対面でのセッションも再開予定ですので、ご希望の方はお知らせください。