「催眠」の言葉は聞いたことがあっても、実際にどのようなものかよく分からないという方は多いと思いますが、実は催眠は特殊なことではなく、人が誰でも日常的に経験する自然なことです。例えば、夜、眠る前に心と体がリラックスしているとき、時間が経つのを忘れて映画や本に没頭しているとき、などが催眠状態と言えます。
人の心には顕在意識と潜在意識があります。顕在意識は論理的な思考や判断を行う部分。潜在意識は感情、記憶、信念、直感、習慣、想像、体の機能のコントロールなどをつかさどる部分です。
この意識の仕組みをダイエットの例で考えてみましょう。ダイエットを始めても途中で挫折、リバウンドしてしまうことがよくあります。なぜでしょうか?それは、顕在意識でダイエットしたいと考えても、潜在意識の中にある「もっと食べたい」という感情や、従来の食生活習慣を変えるのは容易ではないからです。意思の力(顕在意識)で無理やりダイエットを進めようとしても、それらの相反する思いは解決されず、大変なストレスを感じることになります。そしてそのストレスを紛らわすために、余計に食べたくなってしまうのです。
目標達成を可能にするヒプノセラピー(催眠療法)
ヒプノセラピーのセッションでは、クライアントさんに深いリラクゼーション(催眠)に入っていただき、潜在意識に対して働きかけをしてきます。催眠の状態では心がポジティブな変化を抵抗なく、ストレートに受け入れられるようになるため、ダイエットの目的意識を高める、心の奥深くにある複雑な思いを解放する、カロリー制限や運動に対する不安やストレスをなくす、といった変化を起こすことができるようになります。その結果、顕在意識と潜在意識が同じ目標を持てるようになり、意思の力だけの時よりも無理なくダイエットが継続できるようになるのです。