普段、私たちの潜在意識はコロコロ書き換わってしまうことのないように顕在意識にガードされています。顕在意識は、新しく入ってくる情報に対して、常にチェック体制を働かせています。
ですが、深くリラックスしている時や、ぼんやりしている時はそのチェック体制が緩みます。実はヒプノセラピーはこの仕組みを利用しています。深いリラクゼーションに入ることで顕在意識のチェック体制を緩め、その上で潜在意識に働きかけ、ネガティブな感情を解放したり、目標達成や問題解決につながる変化をもたらしたりすることを目指します。
意外と知られていないのが、朝起きたばかりの時も、まだ顕在意識がはっきりと起きて機能しておらず、普段なら心に入ってこないような情報をすっと受け入れてしまう可能性があることです。朝起きてすぐにニュースやメールをチェックすると、内容がネガティブなものだった場合に、他の時間帯に見るよりもダメージを受けてしまったり、一日のムードを支配されたり、ということにもなりかねません。流れてくるコマーシャルや他の人の意見にも、知らず知らずのうちに自分の考えを左右されてしまうリスクがあります。
朝起きたての時間帯は心が無防備になっており、いつもより繊細であることを心にとめ、はっきり目が覚めるまでは外から入ってくる情報を少なくする工夫をすることをお勧めします。
(下記記事が第三十二回となっておりますが、正しくは第三十三回です。)