退行催眠とは、催眠の中で過去の記憶の場面に戻ることを言います。日本ではなぜか「退行催眠」イコール「前世」と解釈されることが多く、催眠療法が近寄りがたいものと思われる原因となっているのですが、実際はそうではありません。例えば、深いリラックス状態で「先日レストランに行った時に何を食べたかを思い出す」ことも退行催眠になります。
一般的には、①今、何らかの問題やつらい思いを抱えている→②その問題や思いに関係のある過去の記憶(多くの場合、子供の頃の記憶)に戻る→③その時にあったことを理解し、誤解があれば解いたり、たまっていた感情を解放したりする、という流れになります。顕在意識では「今の問題が過去に関係しているのかどうか」や「どの記憶が問題に関係しているのか」が分かっていないことも多いのですが、セッションの中で潜在意識に聞いてみるとその答えが出てきます。もちろん過去を変えることはできませんが、理解や感情の解放をすることで、その過去に必要以上にとらわれなくなったり、現在の問題が解決されたり、といった効果があります。
興味がある方には、「前世」の記憶に戻るセッションを行うことができます。その前世の人物が実際に存在したのか、そもそも前世が存在するのかどうかを証明することはできません。それでも多くの方が前世のものと思われるようなイメージを呼び起こし、そこから貴重な気付きを得られています。