深いリラクゼーション状態で潜在意識に働きかけることで目標達成や問題解決を目指すヒプノセラピーには、実に様々な用途があります。数回にわたり、代表的な例をご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは禁煙です。
何年も続けてきた喫煙を意志の力(顕在意識)だけで止めるのは簡単なことではありません。喫煙が習慣の一部として潜在意識の奥深くにプログラムされているだけでなく、脳内でドーパミンを放出させるニコチンの作用により、喫煙者はその覚醒効果や快感に強く依存してしまっているためです。そこで効果を発揮するのが、潜在意識に働きかけるヒプノセラピーです。
催眠を使った禁煙方法にはいろいろなものがありますが、当方のプログラムでは、最初に禁煙に対する不安やストレスを和らげる準備から始めます。例えば、禁煙したい気持ちと吸い続けたい気持ちがせめぎあっているような場合には、そのまま禁煙を開始すると途中で苦しくなって挫折してしまう可能性が高いため、まずは相反する気持ちを対話させ、折り合いをつけられるようにします。また、他に大きなストレスや問題を抱えているような場合には、そちらの方を先に解決するためのセッションを行ってから禁煙に取り組むことをお勧めしています。
次に、喫煙の代わりにできる健康的なストレス解消法やリラックス方法について話し合い、禁煙の計画を立てていきます。実際のヒプノセラピーのセッションでは、様々な暗示を使うことにより、「禁煙のモチベーションが高まる、吸いたいと思わないようになる、煙草に代わるストレス解消法を楽しむ、気分や体調がよくなる、体が健康になっていくことに自信や喜びを感じる」といった変化を促します。また、ストレスや苦しさを軽減するためにご自分でできるイメージ法もお教えしています。
当方の禁煙プログラムは、禁煙前のセッションが必要ない方の場合、3~4回で完了します。禁煙を考えている方はぜひご相談ください。