三つ子の魂百まで、と言われるように、潜在意識はコロコロと変わる性質のものではありません。なぜなら、私たちが生活の中で、何かの情報に出会うたびに(例:自分のとは違う人の意見を聞いた時など)顕在意識はそれを自分の既存の価値観と照らし合わせて、合致するかどうかを判断します。もし合致しなければ、すぐに違和感を感じ、心の奥深くまで受け入れることはありません。
一方で、大きな衝撃を受けるような出来事があったときや、感情が強く揺さぶられた時には、一時的に思考停止の状態になり、顕在意識のチェック体制が緩みます。そうすると潜在意識がオープンな状態になり、これまでの自分にはなかった新しい信念を持つようになることがあるのです。例えば、大病をして人生観が変わった、映画や本に深く感動して価値観が変わった、ショックな出来事によってトラウマができた、などポジティブに変化することもあればネガティブに変わることもあります。
ヒプノセラピーでは、ショックによってではなく、深いリラクゼーションに入っていくことで顕在意識のチェック体制を緩めます。その上で潜在意識に働きかけ、ネガティブな感情を解放したり、目標達成や問題解決につながる変化をもたらしたりすることができます。