今回は、実際にヒプノセラピー(催眠療法)が実際、どのような流れで行われるのかについてお話しします。
初めてセッションを受けられる場合、まずクライアントさんにセラピーの目的や達成したい目標、解決したい課題についてお聞きした後、ヒプノセラピーとはどのようなものかをご説明します。ヒプノセラピーは初めてという方が多いので、疑問や不安な気持ちに丁寧にお答えし、安心して受けていただけるようにすることが大切だと考えています。
ヒプノセラピーには様々な手法や可能性があるので、クライアントさんの目標や課題に合わせていくつかのアイデアをご提案し、その日のセッションをどのように進めていくのか、同意をいただいてからセラピーに入ります。とはいっても、きっちりと筋書が決まっているわけではなく、セッション中に出てくるクライアントさんの言葉や感情によって、流れが変わっていく場合がほとんどです。
いよいよセラピーに入ると、まずは導入でリラクゼーション状態に入り、潜在意識を活性化させていきます。方法はいろいろありますが、懐中時計を揺らすのではなく(笑)、数を数えたり、顔から順にリラクゼーションを広げていく、といったイメージを思い浮かべることでリラクゼーションに入っていただきます。「催眠」は眠ったり意識がもうろうとしたりするのではなく、受け答えも普段と同じようにできます。ゆったりリラックスした感じはあっても、催眠に特別な感覚は伴わないことがほとんどです。
セラピーの内容は様々ですが、例としてはイメージ法を中心としたもの、過去の記憶にさかのぼってネガティブな思いを解放するセラピー、自分の中にある様々な思いを対話させていくことで解決に導く方法などがあります。終盤にはポジティブな変化を促す言葉をかけてセッションを締めくくり、最後に催眠の状態から元に戻っていただきます。具体的なセラピーの内容についてはまたこのコラムでご紹介させていただきますのでお楽しみに!