さて、皆様はもう新年の目標は立てられましたでしょうか?目標を立てるにあたって、高い目標にするのと、コツコツ実行できるような目標にするのでは、どちらの方が効果が高いと思われますか?
私たちは誰しも自分のコンフォートゾーンの中で行動しています。それがよい状況であるかどうかに関わらず、今ある環境が心地のよい枠組み(環境、人間関係、行動パターンなど)となり、そこから外に出ようとすることに不安やストレスを感じます。私たちは無意識のうちに、現状を維持しようとする力を働かせているからです。
コンフォートゾーンを霧に例えてみましょう。小さなゴールしか持たない場合、達成できても現状とさほど変わりがありませんし、視界は狭く、近距離しか見ることができません。かといって心地のよい霧の中から飛び出してがむしゃらに頑張るというのもストレスが大きく、長続きさせるのは容易ではありません。
お勧めなのは、霧の外に長期的な高いゴールを定めることです。例えば、健康のために「1年で3キロやせよう」という代わりに「自分の健康寿命を100歳にしよう」のように、思い切り高いゴールを設定します。健康寿命を100歳に伸ばすためには、体重だけではなくもっと広い視野で情報収集し、様々な面で健康的な生活を続けていくことになります。また、「100歳まで健康でいる自分にふさわしい習慣」を意識しながら生活することで、霧の中にいながらにして、いつの間にかコンフォートゾーンそのものが健康的な方向に向かって移動していく、という利点もあります。
もちろん、ただ漠然と高いゴールを掲げるだけではなく、現状からゴールへの道筋をはっきり意識し、その道筋上に短期的な目標を掲げつつ、実際の行動を起こしていくことが大切なのは言うまでもありません。ぜひ長期的な高いゴールと実行可能なアクションプランの両方を作ってみてくださいね。